なかったことにしたい「魔術士オーフェン」

ファンタジー小説の傑作・「魔術士オーフェン」シリーズ。
ライトノベルという言葉がない時代から、多くのファンを虜にしてきました。
独自の世界観に、血の通ったキャラクター。
そして、独特の理を持つストーリー。
魔術士なのに暗殺拳法の使い手だったり、エリート育ちなのにヤンキーで貧乏。
でも根はお人好しで、どこか憎めない。
そんな主人公オーフェンは、イケメン過ぎない容姿や口の悪さ、時々見せる生真面目さなど、たくさんの読者を魅了してきました。
それがアニメ化すると聞いた時は、小躍りして喜びました。
小説は読まない人が多いから、アニメをきっかけに新たなファンが増えるかも?と。

しかし、キラキラした顔立ちのメインビジュアルを見た時に、少し嫌な予感がしました。
「一体、誰やねん」
と。
そして放送開始後、嫌な予感は的中しました。
ストーリーが違う、キャラクターの性格が違う。
極めつけは、オリジナルキャラクターの登場です。
「フレイムハート」?
あなた誰?

とりあえず、オーフェンが最愛の姉「アザリー」を探し求める基本は同じです。
でも、なんか明らかに違う。
ヒロインのクリーオウが、ヒラヒラのスカートで旅をしている点に、それが現れています。
そこはジーンズにスニーカーじゃないの。
アニメ映えしないリアルなファッションが、オーフェンシリーズの味なのに~。
やたらとキザで、シスコン全開な主人公。
やたらと脱ぎまくる、主人公の恩師(三十代マッチョ)。
削られまくる原作エピソードと、容赦なくブチ込まれるオリジナルストーリー。
もう、完全に別物ですやん……。
今さらですが、殺伐とギャグが絶妙に混ざるこの作品は、土曜の夕方より、深夜枠向けでしたね……。
もはやファンとして、なかったことにしたいです。